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カテゴリ:ⅩⅡ.五臓と体液との関係②( 1 )


2016年 08月 30日

Ⅻ.五臓と体液との関係②

例えば、怒りやすい人には肝臓の悪い人が多く、このような人は、感情の起伏が激しく、涙もろいところがあることから関連づけているのです。
では、水の偏在が身体の内部に生じると、どんな症状が現れるかについて述べておきましょう。
古書に「誰にでもいえることだが、水を飲む量が多過ぎると、必ずにわかに、ぜいぜいと胸苦しくなる。また穀物を食べることが少なく、飲み物が多いときは、水が胃の辺に停滞し、みぞおちのあたりが動悸をを打つようになる。軽いものは息切れがする」とあります。

食事のとり方が少なく、水分をとり過ぎることの戒めが、ここに書かれています。
また古書に飲んだ水分が多過ぎたり、胃腸の働きが弱いときは、発汗力が低下するから、体内に水の停滞が起こり、四つの流れになる。①余分に飲んだ水が腸に流れて腸が鳴るようになる。②胸の両脇の方に流れ、停滞してしまう。③手足の方に流れて、身体が重くなってムクミを生じる。④肺の方に停滞して、咳がこみ上げて横になれなくなる」とあります。
このように、余分な水分は内蔵に害を及ぼすようになるのです。
「肺臓」にそれが現れたときは、鼻水や泡のまじった痰が出やすくなり、その結果、のどが乾いて水を飲みたがるようになり、悪循環となってしまいます。
肺は呼吸によって、肺の水分を発散するのですが、水分が過剰になると、肺が水分のために圧迫されて、このような症状が現れてくるのです。この症状が重くなると、肺の細胞がむくみ、肺水腫を起こして呼吸困難になることがあります。
「心臓」過剰な水分の影響を受けると、心臓は圧迫されて、心臓の下あたりが堅い感じになり、呼吸が苦しく、ドキドキと動悸がして水を飲むのを嫌がるようになります
「脾臓」の付近に水が停滞すると、やはり呼吸が浅くなり、身体が重だるく、身体を充分に動かせなくなります。
「肝臓」に余分な水分があると、脇腹が棒を入れたようにつっぱるようになり、クシャミも出やすく、痛みを感じるようになります
「腎臓」に水分が偏在すると、心臓の下部に動悸を感じるようになるのです

このように、五臓の各部に水分の滞りがあると、いろいろな症状が現れてきますが、大抵の場合は、胃の働きの低下によって起こります
漢方では、消化器を総称して、「水穀の道路」といい、その中心となっている胃を「水穀の海」と呼んでいます。
つまり、胃は飲食物(水と穀物)を消化し、熱を発生させて体を温め、気力体力を増進させる中心なのです
胃の働きが弱くなると、熱気の発生が弱くなり、いきおいエネルギーを循環させ、皮膚に充満させる力が低下して、外界からの寒さや暑さや湿度などを調節する働きも弱くなってしまうのです。その影響によって、五臓六腑の働きが円滑に行われなくなってしまうわけです。
健康な状態では、体表に水分の停滞が多い場合は、汗として体外に排泄され、体内に多くあれば、小便として、あるいは大便として自然に排泄されますので、余り気にもかけませんが、油断は禁物なのです。
とにかく、慢性化して病的な状態にならないように、常に摂取量と排泄量とのバランス・コントロールを考えた生活を心掛けたいものです。






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by shizennori1 | 2016-08-30 14:22 | ⅩⅡ.五臓と体液との関係②