2016年 09月 03日

ⅩⅦ.四季で変わる五臓の働き

五臓の働きは、一年一律のように思われがちですが、四季によって強弱があるのです。
古書に「春には動物の肝臓、胆嚢を食べてはいけない。夏には動物の心臓、小腸を食べてはいけない。秋には動物の肺臓、大腸を食べてはいけない。冬には動物の腎臓や膀胱を食べてはいけない。土用には動物の脾臓、胃を食べてはいけない」とあります。

その理由については、「春には人間も動物も肝臓、胆嚢の機能が高まるときで、脾胃の働きは抑えられるようになる。このときにさらに肝臓を補うと肝臓の働きが強くなり過ぎて、脾胃の働きを一層抑える結果となってしまい救いようのないひどい状態になることがあるからである。

季節が春でなければ、肝臓は一般的に虚弱になりやすいので、肝臓を食して「虚」の状態を補うのも良い方法である。他の臓もこの考え方に準じるべきである。」と記しています。

この考え方は、本草学(漢方での薬物学)の実際的経験を基本にして理論づけられたものであり、食養生の上では大切なことなのです。

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by shizennori1 | 2016-09-03 11:31 | ⅩⅦ.季節で変わる五臓の働き


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